佐賀大学 規程集

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佐賀大学医学部附属病院病床管理に関する申合せ
(平成28年4月6日制定)
(平成29年1月改訂)
(平成29年3月改訂)
(平成29年10月16日改訂)
(令和元年9月18日改訂) 
(平成30年4月16日改訂) 
(平成31年3月27日改訂) 
病床管理に関する理念 
病床は病院にとって重要な経営資源である。病院の全病床は全科の共通病床であるという大原則を認識する必要がある。安全に病床を運営するため,定期入院に関しては自部署でコントロールし,医師は効率的な入退院を心掛けなければならない。
 
Ⅰ.病床管理に関する基本的事項
1.病床利用率と病床稼働率 
   病床がどの程度,効率的に稼動しているのか,病院の経営状態を把握する指標である。病床利用率及び病床稼働率が高いほど ベッドを効率的に運用していることを示している。経営的な視点から職員は,病院の病床稼働率目標の到達維持に努め病床管理を行う。
 1)病床利用率:  月間の入院延患者数(在院患者数) ÷ (病床数×暦日数) ×100
 2)病床稼働率: 月間の入院延患者数(在院患者数+退院患者数) ÷ (病床数×暦日数) ×100 
 ※在院患者は,24時時点で入院中の患者を示す 
 
2.空床の定義
 空床とは,翌日(24時間以内)に入院予定がない病床をいう。入院決定の前日(その日が休日の場合は,その日の直前の休日でない日)16時までに入院決定していない場合は,空床とみなす。ただし,ICU・E1CU・ECUの特殊病床は省く。
 (佐賀大学医学部附属病院病床管理取扱要領 参照)
 
3.病床管理担当看護師長(メディカルサポートセンター病床管理部門)
1)役割
  各部署の空床情報(当日定期入院・翌日定期入院を除いた男,女及び個室の空床数)を情報収集し,病院全体の空床状況を把握する。当日,当該病棟に入院できない,定期・緊急入院の受入れ病棟の優先順位を決定し,入院ベッドを調整・確保する。
2)平日時間内(当日の定期・緊急入院)の対応
(1)当該病棟に空床がなく,受入れ困難な場合は,診療科医師又は病棟看護師長(副看護師長)より連絡を受け,調整・確保する。緊急入院を受け入れることにより,当日及び翌日の定期入院が困難な場合は,病床管理担当看護師長が調整する。
(2)病床管理担当看護師長は,病院全体の状況(入院・退院,転入・転出,看護度,手術・検査,業務内容,職員配置数等)を基に受入れ候補病棟を考慮し,院内の空床から適切な病床を決定する。決定後,該当部署の看護師長(副看護師長)へ入院受入れを要請する。
(3)病床管理担当看護師長は,決定した入院病床を診療科医師,又は,病棟看護師長(副看護師長)へ連絡し,受入れ病棟の看護師長(副看護師長)へ患者の詳細情報を連絡するように依頼する。
(4)病床管理担当看護師長の不在時は,業務担当副看護部長が代行する。当日ベッドコントロールが困難な場合は,業務担当副看護部長へ連絡・相談する。
 
4.病棟看護師長(副看護師長)
1)役割
  担当病棟の責任者として,定期入院・緊急入院,退院,転入,転出など,該当病棟の病床を効率的に運用し管理する。
2)平日時間内(当日の定期・緊急入院)の対応
 (1)診療科医師から緊急入院の相談を受け,当該病棟に空床がない場合は,その旨を診療科医師に伝え,病床管理担当看護師長へ連絡する。また,緊急入院を受け入れることにより,当日及び翌日の定期入院が困難な場合も,病床管理担当看護師長へ連絡する。
 (2)病床管理担当看護師長から他科の緊急入院,当日・翌日の定期入院の受入れ要請連絡が入った場合は,患者受入れに協力し,診療科医師又は当該病棟看護師長(副看護師長)から患者情報の連絡を受け,入院受入れ準備を行う。
 
5.休日・夜間管理看護師長
1)役割
 各部署の空床情報(当日の定期入院・翌日定期入院を除いた男,女及び個室の空床数)を情報収集し,病院全体の空床状況を把握する。緊急入院,転入,転出などの受入れ候補病棟の優先順位を決定し,休日・夜間の入院ベッドを調整・確保する。
2)休日・夜間の対応
 (1)病院全体の状況(翌日の入院・退院,転入・転出,看護度,手術・検査,業務内容,職員配置数等)を基に受入れ候補病棟を考慮し,院内の空床から適切な病床を決定する。当該病棟に空床がない場合は,その旨を診療科医師に伝える。
 (2)受入れ候補病棟の休日・夜間のリーダー看護師に入院受入れを要請する。
 (3)入院受入れ病棟決定後,ECUの休日・夜間のリーダー看護師にその旨を連絡する。受入れ病棟の休日・夜間のリーダー看護師へ患者の詳細情報を連絡するように依頼する。
 
6.診療科医師
1)役割
 入退院の決定及び治療に責任を持ち,効率的な入退院に努める。
2)当日,定期入院・緊急入院の患者が当該病棟に入院困難な場合の対応
 (1)当該病棟に連絡して入院の受入可能かを確認する。空床がなく入院が困難な場合は,当該看護師長と相談し,病床管理担当看護師長へ連絡する。(医師・看護師長どちらでも可)
 (2)病床管理担当看護師長から入院病床決定の連絡を待つ。
 (3)入院病床決定の連絡を受けた場合には,該当病棟へ患者情報及び来棟時間等を連絡する。
 
 
 
 
Ⅱ.共通申合せ事項
 
1.重症患者は,原則として当該病棟に入院する。
 
2.ECUから転出する患者の調整については,ECUの看護師長が行うが,当該病棟以外への転出は,病床管理担当看護師長が行う。
 
3.循環器系疾患の急性期(心筋梗塞等)や手術・重症集中ケア患者の受入れ病棟は,以下を考慮する。
  院外入院患者・・・EICU,ECU,ICU・CCU
  院内発生患者・・・ICU・CCU,EICU,ECU(EICU・ECU加算は取得不可)
  緊急入院(一般病棟可)・・・ 循環器内科・心臓血管外科(ハートセンター)
  手術後・・・・・・ICU・CCU
 
4.院内入院中に発症した脳卒中患者(脳梗塞,脳出血,くも膜下出血)は,原則,ECUもしくはICU・CCUで急性期管理を行う。急性期とは,再発・増悪予防に関する治療方針が概ね定まる時期まで(発症から4~7日)とし,転科に関しては元来の診療科と脳神経内科・脳神経外科との協議で決定する。急性期を脱した後は,元来の診療科,病棟責任者との協議の上,再転科・転棟を決定する。(院内入院中発症 脳卒中症例に関する申合せ事項 参照)
 
 
5.感染性疾患や易感染性疾患の患者
 病室を限定し,個室に収容することが望ましい。空気感染の場合は陰圧個室に収容する。
6.適切な病床を確保するために,患者の状態に応じて転室をする。患者の重症化や急変する場合の対応を考慮し,病室を確保する。患者に病棟オリエンテーションを行う際は,入院中の病棟・転室について協力依頼を行う。
 
7. 重症者等療養環境特別加算病室
施設基準に適合する病床に重症者を入院させた場合に,診療報酬として請求することができる病室をいう。医療上の必要から下記の要件を満たす患者が対象となり,要件を満たさない場合は加算を算定することができない。
1) 病状が重篤であって絶対安静を必要とする患者
2)必ずしも病状は重篤ではないが,手術又は知的障害のため常時監視を要し,適時適切な看護及び介助を必要とする患者
(入院基本料等加算,A221 重症者等療養環境特別加算 参照)
 
8.上級病室使用願
  上級病床を普通病床として使用したい場合に,上級病室使用願(加算料金なし)を申請し,病院長の承認のもとで使用できる。上級病室使用願は,必要最小限の申請及び使用とする。
  上級病室使用願の理由は,①療養上(術前・術後)の観察,②疾病が他の患者との隔離を必要とする患者③疾病が重症で個室管理での治療が必要(重症者等療養環境特別加算病室が満床)④その他とする。小児入院医療管理料加算を算定しているこどもセンター(2階東病棟)の理由は,①麻疹等の感染症に罹患しており,他の患者へ感染の危険性の高い患者②易感染性により,感染症罹患の危険性が高い患者とする。
 
9.患者からの希望病床
  患者の希望病床は,患者の状況に応じて配慮する。個室希望があれば,患者の意向に沿って病床を調整するが,緊急時や重症度によっては優先度が低くなる。病棟看護師長は,患者の希望病床情報を診療科医師やメディカルサポートセンター等から把握し,当該病棟の病床管理を行う。
 
10.特別室専用病棟の運用
  原則,特別室専用病棟の入室計画及び調整は,病床管理担当看護師長が行う。病床管理担当看護師長不在時は,業務担当副看護部長が代行する。
(佐賀大学医学部附属病院特別室専用病棟に関する申合せ事項参照) 
 
Ⅲ.各科申合せ事項
1.産科患者の入院
  佐賀県産科診療の緊急受入れ施設として,2階西病棟に緊急産科ベッドを,常時2床確保する。 
  分娩後の正常新生児(母児同室)は,入院患者とはみなさないが,緊急時の対応として電子カルテの病棟マップ「新生児入室」の欄に表示される。入院となった新生児は,6201号室に入室となる。
 
2.小児患者の入院
  原則として,院内の15歳未満の患者はこどもセンター(2階東病棟:31床)に入院とする。こどもセンター(2階東病棟)は,15歳未満の患者に(小児慢性特定疾病医療支援の対象は20 歳未満),小児入院医療管理料加算を申請しているため,重症者等療養環境特別加算病室はない。 
  個室5208号室・5209号室の2室は上級病床である。
  15歳以上の患者は,入院患者の2割(31床の入院で6.2人/日)程度の入院は承認される。入院患者数は変動するため,24時の時点で15歳以上の患者が2割を超えないよう調整する。 
  小児患者がこどもセンター(2階東病棟)に入院できない場合は,一般病棟に入院となる。原則,一般病棟の大部屋は付き添いが許可されていない為,家族の付き添いを必要としない小児が対象となる。小学高学年(10歳以上)が望ましいが,疾患,患者の状態等,医師と協議し小学低学年(7~8歳)も対象となる。家族の付き添いが必要な場合は,個室を確保する。 
 
3.NICUの入院
 定床6床を一時的に超えて入院患者を受け入れた場合は,超過する病床数の上限2床である8床までの受け入れを可能とする。 診療科医師は,24時間以内に患者の退院・転出を判断し受け入を行う。但し,常時3対1以上の看護配置の基準を満たせなくなってから24時間以内に常時3対1以上の看護配置に戻さなければならない。(入院基本料の施設基準等,新生児特定集中治療室管理料1に関する施設基準 参照) 
4.ICU・CCUからの転出
 診療科医師は,事前に当該病棟に転出予定(緊急に転出する以外)を連絡する。ICU看護師長と病棟看護師長は,連携を図りながら準備を整える。症状により当該病棟への転出が困難でECUへの転出を考慮する場合は,診療科医師より救急部及びECU看護師長(不在時は副看護師長)へ転出の申し入れを行う。その場合,ECUの加算算定はできない。
5.EICUからの転出
 定床6床満床になった時点で,転出候補患者を決定する。緊急に転出する際は,ECUへ転出する。EICUとECU相互の転入・転出及びEICUからICU・CCUへの転出は,加算算定可能であるが,ICU・CCUからEICUへの転出は,加算算定はできない。
 
6.ECUからの転出
 夜間の緊急・救急入院を受入れるために,16:00の時点で4床程度の空床を目安とし,休日・夜間看護師長へ引き継ぎを行う。日中に空床を出来る限り確保し,当該病棟への転出が困難な場合は,他病棟の受け入れを調整する。また,CPA患者等の個室を必要とする患者に対応できるよう,個室1床確保または転室できる患者を選定しておく。
5階西病棟は週末空床が多く,月曜日は定期入院患者が多いため,週末にECUから5階西病棟に転出する際は,月曜日に退院が決定している患者が望ましい。
 
7. 後方病棟
 後方病棟とは,病棟の診療科定数を変更せず,該当する病棟の空床がある時に優先的に入院ベッドを使用できる診療科であることをいう。後方病棟に関しては,期間の限定はせず,患者の入院状況に応じ,定期的にメディカルサポートセンターで評価し決定していくこととする。
1) 脳神経内科・脳神経外科患者の後方病棟
 主に,脳神経内科の患者の後方病棟として4階西病棟に4床確保する。入院する患者は,脳神経内科の定期入院・ECU入院中の軽症患者とし,患者選択に関しては,担当医師,ECU・4階西病棟・3階北病棟看護師長との協議の上決定する。
2) 救急部(ECU)患者の後方病棟
 3階東病棟の循環器内科5床分の3床に空きがある場合,優先的に救急部の患者を受入れる病床とする。依頼する患者は,比較的状態の安定した患者とする。患者選択に関しては,担当医師,ECU・3階東病棟看護師長との協議の上決定する。
 
8.緊急緩和ケア病床
 緊急緩和ケア病床を常時1床確保する。常時,院内に1床確保するが,病床は個室と限定せず4人部屋も可とする。ただし,7階特別室専用病棟,精神科病棟,こどもセンターは除外する。(緊急緩和ケア病床運用について参照)
 
                                      以上 
 
 
附 則(平成29年10月16日改正) 
 この申合せは,平成29年10月16日から実施し,平成29年10月2日から適用する。 
附 則(平成31年3月27日改正) 
 この申合せは,平成31年3月27日から実施する。 
附 則(令和元年7月22日改正)  
 この申合せは,令和元年7月22日から実施し,平成29年10月1日から適用する。
附 則(令和元年9月18日改正) 
 この申合せは,令和元年9月18日から実施し,令和2年1月1日から適用する。